南部日高「ヌビナイ川右股川」 秋だからこそ沢登り!

(文責:野入)

【期日】2005年9月16〜18日(行動2日)

【山域】南部日高:ヌビナイ川右股川(大樹町)

【地図】ヌビナイ川上流、神威岳(12500

【人員】CL 北川 徹(山スキー部OB

SL 卜部浩一(水産ワンゲルOB

(eq) 野入善史(水産ワンゲルOB

(es) 伊藤紀貴(山スキー部OB

M  奈良 靖(山スキー部OB)

【装備】

共装)ツェルト3人用と2人用、ガス缶(小)、ガスコンロ、捨て縄ほか三つ道具、ノコ2、ザイル40m、鍋1

個装)夏沢標準、フェルト地下足袋、メット、ハーネス、下降器、カラビナ、非常用パック

 

【行動予定】

9/16 大樹町カムイコタンC

9/17 ヌビナイ川林道カーデポ ヌビナイ川右股遡行(6.0h)→ conta780m上二股 C1

9/18 C1 →(3h)→ ソエマツ岳 中の川北面直登沢下降(6.0h)→ c430m十字峡 C2

9/19 C2 →(3h)→ 中の川林道終点 林道歩き(2.5h)→ カーデポ地点下山

 

【実際の行動】

9/16 大樹町カムイコタン

道南組(北川、卜部)と札幌組(野入、伊藤、奈良)の二手に分かれて、それぞれ車で太平洋側から野塚トンネル経由で大樹町のカムイコタンキャンプ場に集合する。駐車場に23時に着くと道南組は一足先に到着しており、テントの外で宴会を始めていた。さすがに秋なので夜は肌寒い。

 

9/17 C ヌビナイ川林道カーデポ地点 (8:00) conta507m二股 (9:3510:00) conta655m引き返し地点 (11:5012:25) conta507m二股 (13:30) C1

 7時に駐車場を出ることになっていたので、6時に起きて朝食をとる。曇り空だが寒くはない。今夜は雨の予報なので、予定のテンバは閉じ込められる危険性がある。507m二股をテンバとし、核心部まで行って引き返すというセンスに予定を変更した。ヌビナイ川右岸の林道はクマの沢川出会いの少し上で終わっていたのでカーデポする。そこから入渓してクマの沢川を下流に歩いてヌビナイ川本流と合流する。先頭の卜部さんと奈良くんがハイペースで河原をぶっとばす。ずーっと広い花崗岩の明るい河原で気持ちがいい。あっという間にテンバの507m二股に着く。シュラフなどをデポして個装で上流を目指す。507m二股を過ぎると両岸が立ってきて函状の地形となる。すぐに最初の函が現れる。函の中をへつって行こうとするが、朝から水が冷たい。函の手前から右岸を捲くことにする。踏み跡あり。次にプールを持った函滝。プールを少し泳いで左岸の岩を登って、あとは捲き道を使って捲く。簡単にへつれる函滝もある。次の函滝は右岸、そして長い函を左岸から捲く。ロープが設置されている岩盤のトラバリ部分はなんもだが、高度感あるので落ちたらいけない所。さらに函は続くが、左岸に捲き道がついているので簡単に捲くことができる。暑い夏なら泳いで中を突破したいところだ。最後の釜滝を右岸から捲くと地図上のコンタ655、お皿のようなみごとな釜滝が連続して眼前に現れる。真っ白な花崗岩と透明感のあるブルーが印象的だ。ここは天然の展望台といった所だ。低気圧接近の為、行動はここまでとし、写真を撮ったり釜滝で遊んだりする。少し上流にはナメ滝が続いていた。

同じ所を引き返すが、奈良くんと伊藤くんは釜滝や函に飛び込んでは泳ぎを楽しんでいた。507の二股より少し下流の右岸側に良いテンバがある。ここは薪が豊富にあって焚き火には困らない。卜部さんが釣りを試みるも魚影が見えないのでやはり釣れなかった。釣り餌となる川虫さえも全くいないのは不思議だ。奈良くんのバースデーをキムチ雑炊で祝う。今回は軽量化してきたので少ない酒で我慢する。奈良くん個スペの洋ナシがデザート。飯食って夕闇が迫る頃に雨が降ってきた。みな夏テンに撤収する。予報の通りだ。降り方はまだ弱いので明日は雨量が少なければソエマツ岳アタック。

 

9/18 C1 (5:00/7:40) クマの沢川出会い (9:3010:00) カーデポ地点 (10:10)

 夜半頃から雨脚が強くなって何回も目が覚めた。シュラフまで水が滲みているが体温で暖かい。発達中の低気圧が南岸を通過しているため、全道的に雨が降っているようだ。川は2030センチ増水しているが水はさほど濁っていない。スコールのような雨の中、タープの下で朝飯のカレー雑炊を作って食べる。昨夜、河原で冷やしておいたラム肉は流されてしまった。伊藤くんは相当悔やんでいたようだ。ラジオの天気予報で日中も雨が残りそうなので下山に決定。テントを撤収し、カッパを着て出発する。河原歩きだけなのだが、増水していて渡渉は腰までの深さがあってシビアだ。場所を選んで慎重に渡渉する。一箇所、リーダーが渡渉できなかったのでザイルを木と岩でフィックスした。降りていくうちに雨脚が弱まり、天気雨となる。太陽が濡れた花崗岩を照らして眩しい。天候は急速に回復しているようだ。最後にクマの沢川を渡渉して林道に出るのだが、クマの沢川は濁流で深さがわからず、減水するまで時間待ちをする。雨は既に上がって、暑いのでカッパを脱ぐ。上流を偵察に行くと渡渉できそうなので、木の棒で深さを測りながら慎重に右岸に渡った。クマの沢川の右岸に延びる林道を歩くとすぐにカーデポ地点であった。

大樹町の龍月食堂で念願の豚丼大盛りを食して解散した。十勝平野は晴れ間も覗いていたのだが、日勝峠を越えると曇天へと一変した。