札幌映画館事情 part I

〜閉館ラッシュ〜

 2001年1月、札幌駅ビルにシネマコンプレックスが開設される事が発表された。

東宝・東映・松竹の合同経営という強力なバックボーン、道内最多の12スクリーン、駅に直結という立地条件の良さがあり、既存の映画館との共存がどうなるのか、大きな話題を呼んだ事は記憶に新しい。

 その影響は予想以上で、「東映パラス」「松竹遊楽館」といった大型館が次々と閉館(あるいはシネコンへの営業譲渡)を発表し、市内の映画館地図は大きく塗り替わる事になった。
 シネコンがオープンする2003年春から閉館ラッシュが始まり、半年の間に4軒の映画館が閉館される運びとなった。
 8月31日、50年の歴史を誇る老舗「東宝日劇」が閉館し、閉館ラッシュはひとまず収束に向かうと誰もが思っていた。

 ところが、2003年9月5日、「帝国座会館」と「ポーラスター」の親会社である天野興行が自己破産を申請し、両館は突然の休館を発表することとなった。
 シネコンの攻勢にも負けず営業の努力を続けていた館が、志半ばに舞台を去る姿は何とも物悲しくあった。
 結局、わずか半年の間に大通り付近の映画館が7軒も閉館し、残っているのは「シアターキノ」「東宝プラザ」「スガイ」「マリオン」の4軒だけである。

 「北大仮想散歩」のテーマから外れる特集であるが、大学生活に華を添えてくれた映画館に感謝と敬意を込めて、ここに記録を留めたいと思う。



青は閉館、赤は営業中の映画館を表す。
1988年11月:札幌駅付近高架一次開業
1990年11月:パセオ開業
1997年10月:札幌駅南口開発株式会社設立
1999年10月:アピア開業
2000年 1月:JRタワー着工
2001年 1月:シネマフロンティア開設決定
2003年 3月:シネマフロンティア開業

札幌ピカデリー1・2

中央区南3条西4丁目アーバン札幌7階
2001年3月2日閉館

三越名画劇場

中央区南1条西5丁目ホテルアルファ札幌B1
2003年2月27日閉館

松竹遊楽館

中央区南2条西3丁目
2003年3月23日閉館

東映パラス・シネスイッチ札幌

中央区南2条西5丁目
2003年3月28日閉館

ニコー劇場

中央区南3条西2丁目
2003年8月25日閉館

ポーラスター

中央区南3条西1丁目
2003年9月5日休館

帝国座会館

中央区南3条西1丁目
2003年9月5日休館

東宝日劇

中央区南1条西1丁目
2003年8月31日閉館


All good things must come to an end...

パート2:営業中の映画館>>